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コマツの業績下方修正が話題になっています。

日本を代表する優良企業の業績が下方修正されたという以上に、コマツの業績が現すものは大きいです。コマツは建設機械のトップメーカー。つまり、コマツの業績が悪くなるという事は、世界的に設備投資や新規の建設が停滞しているという事。世の中の景気変動が、いち早くコマツの業績には現れると考えられています。

今回は、インドネシアなどの需要が伸びないというのが原因のようですが、中国市場などは堅調のようです。また、建設機械の稼働時間は落ちていないということなので、建設自体は行われているが、機械の買い替えなどには慎重、ということかもしれません。

「建設機械の稼働時間」 という話がありましたが、コマツの強さの1つに「KOMTRAX」というシステムがあります。コマツの建設機械には、1台1台センサが搭載されており、世界中の建設機械全ての稼働時間をリアルタイムで把握する事ができるのです。これにより、メンテナンスの時期を察知して営業に活かすのはもちろん、世界のどの地域の建設が盛んで、どの地域は動かなくなっているかが一目瞭然なのです。

コマツはこういったデータを昔からマーケティングに活かしているので、強く、かつ、他の業界・業種からも動向や発言が注目されているのだと思います。