What Word are You?

転職エージェントという仕事をやっていると「会社やエージェントによって、斡旋(人材紹介)という仕事に取り組むスタンスが大きく違うなー」と思います。

転職エージェントのビジネスモデルは至ってシンプルです。

「“採用したい企業”と“転職したい個人”を仲介する。」

これだけです。

しかし、仲介人(エージェント)のスタンスによって、その結果もたらされる「縁」の良し悪しは大きく変わってしまうと思います。

求職者の方からは見えにくいのですが、エージェントのスタンスを見分ける方法が1つあります。

それは、そのエージェントが使っている「言葉」に注目する事です。

よく耳にするのが、求職者のことを「タマ」と言う人です。パチンコの玉に模しているのか射的の弾に模しているのか分からないので漢字があてられませんが、いずれにしても聞いていて気持ちのよい言葉ではありません。人事の採用担当でこういう表現をする方もたまにいらっしゃいます。

私はこの言葉を聞く度に心の中でドン引きしています。

あまり意識せずに使っている方は、すぐに止めた方がよいと思います(同僚相手ならもちろん指摘します)。おそらくそれを聞いてドン引きしている人が周囲にいるはずです。

他にも、転職回数の多い求職者のことを「経歴が荒れている」と言ったり、少し忙しい会社を見るとすぐに「ブラック企業」と言ったりするのも、あまり好ましくないですよね。

日々、色々な企業や求職者の情報を目にしていると勘違いしてしまうのかもしれませんが、我々エージェントは何も偉くありません。すべての企業や求職者の方がお客さまであり、双方のお客さまのお陰で仕事をさせていただている訳ですから、敬いこそすれ、上から目線でモノを言うなんてもってのほかです。

まぁ、これはエージェント業とか仕事に限らないですが、どんな時でも「相手に対する敬意」を失ったら終わりですよね。

偉そうなことを言っていますが、自分がそうならないように一番気をつけたいと思います。

今日の写真:What Word are You? / TerryJohnston