Ridge Road, Gatineau Park

この4月人事で、私の前職企業では十数名の新任部長と五十数名の新任マネージャーが誕生したという話を聞きました。すごい数ですね。

年功序列ではなく実力主義な会社ですし、客観的に見ても優秀な人材が揃っている企業だと思いますので、その中で昇格を手にするのは簡単なことではありません。見事に昇格を果たされた方は本当にすごいと思います。おめでとうございます。

業界TOP企業として、より多くのクライアントとカスタマーの期待に高いレベルで応えられる企業を作り上げてください。心から応援しています。

私から見ると後輩にあたる方々の昇格の報を聞くと「もし自分が残っていたら、どうなっていたのかな」なんてことが頭をよぎります。同じように昇格していたかもしれませんし、引き続き最前線で営業をしていたかもしれません。

この世の中「もし」なんてことはありませんので、自分が選んだ道、今の現実だけが全てではありますが、考えても仕方ないことをつい考えてしまうのが人間というものですよね。

ただ、もし残っていても私は昇格していないんだろうな、と思っています。うまく表現できませんが、前職で昇格していく方は「エネルギーレベル」が高い気がするんですよね。発現している形は人それぞれですが。

私の場合は、相当な無理をし続けないと、その状態を維持できませんし、それを苦痛に感じてしまうと思うので、長続きしないと思います。なので、やはり私には今の道が向いていたのだと思います。

少し話は変わりますが、私は大学を3留しています。その時点でストレートに大学を卒業した人間よりも、回り道をしているんですよね。ただ、私にとってその3年は必要なものだったと考えています。そして、その3年のお陰で「人生は回り道にこそ意味がある」と考えるようになりました。

動物には3大欲求と呼ばれるものがあります。「食欲」「性欲」「睡眠欲」ですね。ご飯を食べて子どもを作って寝る。「生き延びて種を繁栄させるために必要なこと」とも言えるかもしれません。人間の場合は「お金を稼ぐ」ということも入るかもしれませんね。

ただ、これだけをやっていては動物となんら変わりません。

人間だけが「生きていくだけなら、必ずしもやらなくてもいいこと」をやれて、それこそが人間らしさなのだと思います。「スポーツをする」「飲みに行く」「音楽を聴く」「旅行をする」など何でもいいですが、そういった一見「回り道」に思えることこそが、人生を豊かにするのだと思います。

話を戻すと、私は前職で真っすぐ登り詰めることはできなかったこともあり、今の道を歩くことになりましたが、それは必要な「回り道」で、そのお陰で人生がより豊かになっているのだと思います。

大切なのは「今、この道を歩くこと」。

長く曲がりくねった道かもしれませんが、この道が自分が望む幸せに繋がっていると信じて。

■The Long And Winding Road - The Beatles


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今日の写真:Ridge Road, Gatineau Park / cjuneau