ここのところ、クライアント(企業顧客)から推薦の「数」への期待をいただく機会が何度かありました。
ウチのような小規模エージェントの特性として「数ではなく、質で勝負する」という面があるのですが、結局のところ一定の「数」がないと始まりませんし、クライアントの満足も得られないんだよな、と感じております。
ドライに言ってしまうと「質で勝負」というのは、推薦の「数」が確保できない言い訳に過ぎないですからね。
前職のリクルートキャリアで法人営業担当をしている時、クライアントからの期待の変化について、こう思っていました。
推薦数→一次面接数→内定数→決定数
お付き合いをスタートした直後は、「まずは推薦を」という感じから始まります。
まぁ、当然ですよね。
そして、ある程度推薦を出しても書類選考通過者が少ない場合は、
「もう少し推薦の精度を上げて欲しい」
という要望が出てきます。
面接に辿り着くようになっても、なかなか内定者が出ないと、
「人物面のスクリーニングを強化して欲しい」
という要望に。
ようやく内定者が出ても、辞退が多いと、
「辞退を減らして欲しい」
という事になります。
なので、クライアントから新しい要望が出るたびに「要望が変化してきているということは、徐々に期待に応えられつつあるんだな」とポジティブに捉えるようにしておりました。
上記の考え方からすると、「数」に対する期待をいただくということは、全く期待に応えられていないも同然。
だからと言って「質」へのこだわりを捨てるわけにはいきませんが、クライアントの期待には真摯に向き合っていきたいと思います。
今日の写真:Many bubbles / Tambako the Jaguar