Input levels

今朝は日経新聞が休刊日です。

とはいえ、ネット上では日経電子版がいつもと変わらず新しい記事を配信しているので、休刊日だろうと特に不都合があるわけではありません。

じゃあ、毎朝新聞を読む必要はないのでは?

そんな意見も出てきそうです。
そして、実際に「ニュースはネットだけで済ませて、新聞は読んでない」という方も多いことでしょう。

実は私も年明けからしばらく「新聞を読まない生活」に切り替えてみてました。

日々のタスクが軽くなった気がして、とても快適な生活。

確かに日常生活において、新聞を読まないことで生じる不都合はありませんでした。

ですが、そんな日々が続くうちに、漠然とした不安が募るようにもなっていました。

「何か大事な情報を見逃しているのでは?」
「新聞を読まない社会人って大丈夫?」
「周囲のビジネスパーソンと比べて一般常識が劣るようになるのでは?」

ただ、人間恐ろしいもので、そんな生活にも慣れてきてしまいます。

そんなある日の面談で、ふと思いました。

「あれ?最近、面談で同じ話しかしてないような???」

・・・そうなのです。

気づけば、面談で話す内容が固定化していたのです。

もちろん、新聞を読まないようになっても、ネットではニュースは見ています。

ただ、ネットでのニュースはほぼ見出しを眺めるだけで、よほど興味関心のあるものでないと、しっかり中まで読みません。
また、「情報をインプットするモード」になっていないからか、瞬間的に流れていって、知識として定着しないようなのです。

私の場合、面談で相手に話す内容は、ちゃんと自分の知識になっているものしか出てこないようで、日々流れていくネット上の情報はあまり役立たないみたいです。

私の仕事は、基本的にアウトプット中心の仕事です。

アウトプットの価値や鮮度を保つためには、継続的なインプットや情報のアップデートが欠かせません。
もちろん、日々、求人企業から聞く内容はメインの情報源になりますが、それ以外にも幅広い情報に触れておかないと、求人企業や求職者との商談、面談で適切なアウトプットができません。

面談で求職者から聞く内容は、生い立ち、幼少期から学生時代の過ごし方、社会人になってからの経歴、趣味、家族構成など、多岐に渡ります。
そこで出てきた話を深く理解し、共感を示しながら信頼関係を構築したり、新しい可能性を提案していくためには、自分が直接接点のない世界の情報にも定期的に触れる機会を作らねばなりません。

新聞は、最も手っ取り早く、効率よくそれができるメディアだと思います。

そんなわけで「新聞を読まない生活」にはあっさり終止符を打ち、明日も日経新聞を読みたいと思います。

余談ですが、今月の『私の履歴書』は「ジャパネットたかた」創業者の高田明氏で、これがまた面白いのでおすすめです。

ではでは。

今日の写真:Input levels / Ethan Hein